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2007年12月 6日 (木)

東大産学連携本部/東証共催セミナー

こんにちは、五内川です。

さきほどまで、東京大学産学連携本部と東京証券取引所の共催セミナーが開かれていたので、出席してきました。

タイトルは「大学発ベンチャーの成長とIPO実現に向けて」です。

趣旨としては、大学発ベンチャーは、その成り立ちや成長過程で、大学固有の制度や仕組みの影響を受けるため、株式上場を目指すに当たって、取引所でもその辺の状況を整備しましょう、というものです。

この件に関して、東大と東証で共同研究を行ってきたその成果発表会も兼ねているわけです。

まず、イノベーション論で著名な今井賢一先生から基調講演があった後、関係者の方々(大和総研の鈴江参与、東京大学エッジキャピタルの郷治社長、トーマツのパートナーである北地さん、野村證券の石井部長、モデレーターは各務先生と、東証の静執行役員)でパネル・ディスカションが開かれました。

東大から産学連携への取り組みの報告、東証からマザーズ上場の手引きの改訂、論客の皆さんの意見と続きました。

焦点になったのは、第一に、大学発ベンチャーの知財の取扱です。

今までは上場の前提として大学からベンチャーに知財が譲渡されていることが原則重要だったわけですが、今後は仮に大学に知財が残ったままでも、実質的な占有実施権が担保されているか、あるいは将来その知財が有効性を失うリスクや追加維持費用及び対応策等を情報開示すれば、それらが必ずしも上場の支障にならない、という視点が打ち出されました。

また、大学研究者と企業経営者の兼任問題においても、実態把握や適正な学内手続き、利益相反防止などへの注意が喚起されています。

こうした東証側の変化を受けて、ディスカションでは、大学知財の取扱、ベンチャー支援者から見た研究者とのつきあい方、大学発アントレプレナーの支援策、などが話し合われました。

特に学生にはベンチャー経営など挑戦の場を与えるとすごく伸びる、という話題が印象に残りました。

ともするとパネルも出演者の個別プレゼンだけで終わってしまう場合も多いのですが、今日は十分時間を取って活発な議論が行われたので、聞き応えがありました。

今後、大学発ベンチャーで制度的な障害になっていた点、曖昧な点がクリアになっていくことで、上場含めたパスが開けてくるものと思われます。

東大側でプロジェクトを引っ張ってこられた各務先生、白石先生、関係者の皆さん、お疲れ様でした。

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