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2006年12月28日 (木)

年末ご挨拶②

五内川です。

今年も、いろいろな方々に大変お世話になりました。

なんとか東京大学の「Web2.0セミナー」が終了して、ほっと一息というところです。

それで、ジャスト追加情報ですが・・

同セミナーで、基調講演いただいた小川浩さんから、フィードパス社を退職されるというお知らせが届きました。

セミナーからわずか一ヶ月でしたので、こちらはビックリ。

しかし、インターネット業界で動かれていることは確かですから、またいろいろ仕掛けてくれるのではないかと思います。期待しましょう。

というわけで、こちらも、年末年始は、山ごもり(?)して、来年の共同研究案を練らないといけません。

年があけたらまたお会いしましょう。

それでは、皆さんもよいお年を。

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2006年12月26日 (火)

年末のご挨拶&お知らせ

東京大学産学連携本部のスゥ&角です。

年末も押し迫ってきましたが、みなさんは大掃除など済みましたか?

スゥは1月始めに産学連携プラザ内の引越しがあるので、ダンボールに詰め込みながら掃除も始めています(角さんはもう引越し済みです)。

さて、いつも本郷グルメ記事を読んでいただき、ありがとうございます。

実は7月16日に紹介した、本郷蘭亭http://tokyo-univ-research.cocolog-nifty.com/blog/2006/07/post_d6a6.html#trackback が、12月上旬に閉店しました。

雑誌にも掲載されるぐらい有名なお店だったので、突然の閉店は結構ショックでした。

閉店の理由ははっきりわかりませんが、何度か行っていたお店がなくなるのはさびしいですね。

来年もまた、本郷界隈のランチグルメを取り上げていきますので、ご愛読よろしくお願いします。

では、よいお年をお迎えください。p(^0^)q

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2006年12月19日 (火)

大学発VB5年目の正念場

今日の日本経済新聞15面に、「大学発VB問われる経営内容~ブームから5年正念場」という記事が載っている。

経産省の大学発VB千社構想から5年、行き詰まったVBも多い、という内容だ。

事例では、経営者の交代、VBどうしの合併、が取り上げられている。

ステージ的にも、研究者に起業を促すことから、起業後の会社を支援していく(たとえば大企業の提携先を見つけるなど)段階に入った、という。

実は起業も手を緩めてはいけないのだが、先行企業から成功事例が出てこない現状をみるに、後も続かなくなってきた、ということだろう。

今後、提携先云々ということになると、一律の支援策ではカバーしきれず、業界特有の競争条件にあわせたきめ細かな配慮が必要になる。

特に、千社構想は、日本の親交株式市場が、初めて経験したバイオ・ベンチャー相場と時期が一致したので、この分野の傷が深い。

米国のバイオブームも5~10年で浮沈のサイクルを繰り返しており、日本においても、この分野が回復するには時間がかかる。

反面、IT産業はバブル崩壊と言われた01~02年から、04年頃には回復が見えるなど、短期の修復力が強かった。

今回の低迷長期化の要因の一つは、日本の大学発VBが十分にこの分野を取り込めていない点にあるのではないか。

先端産業にも旬はある。

適切なタイミングでもっとも成長力の高い分野を欠かさないことが、今後の起業を促す際の注意点になるものと思われる。

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2006年12月15日 (金)

Winnyを巡る問題②

ファイル交換ソフトのWinny裁判では、今回、著作権保護か新技術開発・普及か、というところが焦点になった。

同様の問題は、米国の先例から類推することが、有効だろう。

まずは、音楽ファイル交換ソフトNapster。

同社に対しては、全米のレコード会社がこれを違法として激しく訴訟に訴える。

違法との判決が出て、フリーの音楽ファイル交換ソフトは制止された。

しかし、ことはこれで終わらず、ならばインフラを整えるから安く楽曲を提供してほしい、と囁いたのが、スティーブ・ジョブス氏。

AppleのiPodとiTunesの誕生である。

次に、問題は、音楽から動画に飛び火し、Youtubeがやり玉にあがる。

同社は、著作権侵害動画のアップロードに対して、事前検閲は行わず、事後削除で応じる作戦を取った。

法律は遵守している(?)が、当然、削除までのタイムラグで、視聴者は動画を楽しめてしまう・・

梅田望夫氏がいう「確信犯」的手法だ。

結局、大型裁判になる前に、同社はGoogleに売却されたが、火種はなおもくすぶっている。

こうしてみると、Napsterで違法判決がだされた後も、シリコンバレーはそれを教訓にして、したたかに事業展開していることが、読み取れる。

違法判決→合法プラットフォーム作り→法律を逆手に取ったグレー作戦(アップ期間、再生時間、画質などの条件を制限)

日本においても、今回のWinny判決に落胆したり、怒ったり、挫けたり、ということだけではなく、技術者・経営者ともども、ぜひ次の一手を打ってほしい。

日本に今一番必要なのは、逆境を追い風に転換してしまう、したたかな知恵なのだと思われる。

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2006年12月14日 (木)

Winnyを巡る問題①

ファイル交換ソフトWinnyを巡る裁判で、有罪判決がおりた。

この問題、著作権侵害許すまじという意見から、技術開発を萎縮させるとの意見まで、様々な論議を呼んでいる。

ただ、この判決結果を聞いて、筆者が思ったことは別にある。

まずは、様々なIT系ベンチャーの経営者や技術者と話をしていて、異口同音に出るのが、「Winnyは、技術的にすばらしいソフト」ということだ。

セキュリティの専門家すら絶賛していたから、技術面での評価は最高ランクといえるのではないか。

従って、ひどく残念なのは、これだけの技術がなぜ社会問題化して裁判まで行ってしまうのか、ということだ。

つまり、本来なら、この技術を生かしたビジネスモデルを考え、ベンチャー企業を立ち上げるなり移植するなりして、世の中に出すべきだったのではないか、と思ったのである。

いくらインターネットがオープンな世界だとはいえ、一個人で、しかもあれほど挑発的な形で投げ込むには、あまりにも惜しい技術だった。

実際、ベンチャー経営している方々からは、「ウチに最初からまかせてくれれば・・」という話も出ていたぐらいだ。

これがシリコンバレーだったら、素晴らしい技術は、まずベンチャー・キャピタルに持ち込まれただろう。

こうしてみると、日本の開発者・研究者に必要なのは、「技術を世の中にどう出すか」というところの基本的な道筋やメニューについて、多少なりとも心得を持つということだ。

何も研究者が自分でビジネスをやるところまでは必要なく、とっかかりは、「いい技術ができたら、ちょっと大学の産学連携本部や知財部、TLOに相談してみよう」ぐらいでも、いいのである。

Winnyは、大学での本業の研究ということではなく、個人が趣味で行った勤務外の発明のようなのだが、それでも頼りになる相談相手がいれば、もっと違う展開になったのではないか。

P2P技術の先駆ともなりうる技術が、このような結果になって、結局、誰も得する者などいなかったのではないか、という気がするのだ。

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2006年12月11日 (月)

ソフトウェアの人材教育

先日、ある先生から、ソフトウェアの人材育成に関して、聞いた話。

・・産業界は、ソフトウェアで即戦力となる人材を、大学教育で作って欲しい、というが、大学での勉強には4年とか6年の歳月が必要だ。

最近は言語のサイクルも短く、あるプログラミングのやり方を覚えても、産業界に入ったときには流行遅れになっている可能性が高い。

といって、大学が学問としてやる以上、言語の流行を先読みすることは不可能で、時間的には遅れる宿命を持っている。

とすれば、むしろプログラミングの基本に戻って原理的・基礎的な部分をしっかりやるとか、あるいは言語が変わってもそれに対応できるような柔軟性を養うべきではないか・・

という話だった。

米国のような先端アイデアを生み出すソフトウェア・エンジニア、インドなどの世界で続々生み出されるプログラマー・・にはさまれて、日本のソフトウェア力強化は喫緊の課題だが、産業界と大学の連携をどう取るのか。

またまた課題が増えそうだ。

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2006年12月 7日 (木)

スコット・マクニーリ会長講演を聞いて

火曜日に、工学部2号館で、Sun Mycrosystems創業者の、Scott McNealy会長を招いての、講演があった。(東京大学創立130周年記念事業)

ベンチャー創業時の苦労話などしていたが、「CEOはどこの誰からどの角度で殴られるかわからないが、会長職は気が楽でハッピーだ」と、経営の一線から身を引いた気楽さをにじませていた。

何年も前に米国出張して、彼の講演を聴いた時とは大違いだ。

当時はSunの経営がかなり傾いていた時で、Microsoftを悪の帝国呼ばわりして滅多切りにしていた。

その歯に衣着せぬ物言いが、シリコンバレーの名物の一つで、Oracleの会長と双璧と言われたものだ。

が、なにしろBill Gates氏もいよいよ引退ということで、敵役もいなくなり、過去四半世紀以上にわたってIT革命を牽引してきた大立者が次々舞台を去っていく。

もとより、IT思想史的にみれば、Sunが提唱したシン・クライアントの概念が、Google的なWebアプリケーションの世界へとつながっているわけで、同会長の理念が、現在の技術を予見していたとも言えなくはない。

その意味では巨大な功績なのだが、プレイヤーが入れ替わって、次なる世界では、いかなるゲームが繰り広げられるのか。

IT産業も、再び時代の変わり目に来たような感じがする。

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2006年12月 6日 (水)

東京大学「Web2.0」セミナーを終えて

「Web2.0からベンチャーを考える」セミナーが終わって、筆者の共同研究に関するイベントは、年内分、これにて無事終了しました。

本セミナーでは、本当にいろいろな方々に、ご協力いただきました。

お忙しい中、講演・パネラーを快く引き受けてくださったベンチャー企業の皆さま、産学連携本部のスタッフ、アシスタントの皆さん、この場を借りて、厚く御礼申しあげます。

あとは、今回のパネル・トークも含めて、いろいろなアイデア・課題もいただいているので、来年にかけて、報告書を作っていきたいと思います。

共同研究もまだ全くの入り口ですので、これからがいよいよ大変なのですが・・。

それはさておき、again ありがとうございました。皆さんよいお年を。

注:一応、本ブログは、年内もまだ続きます(^^;)。   (五内川拡史・記)

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2006年12月 5日 (火)

「Web2.0からベンチャーを考える」産学連携セミナー報告

東京大学産学連携本部のスゥです。

昨日、産学連携セミナー「Web2.0からベンチャーを考える」に参加しました。
今日はそのご報告を少し。

Nec_0120_1 恥ずかしながら、Web2.0って実はよくわかっていなかった私ですが、小川浩氏(株式会社フィードパスCOO)の基調講演を聞いて、よくわかりました。

簡単に説明すると、Web2.0とは「インターネット上でこの数年間に発生したWebの環境変化と、その方向性(トレンド)をまとめたもの」なんですよ。

Web2.0における変化のトレンドとは、Webのネットワーク化(構造化)が進むことです。

小川氏が強調されていたのは、「マッシュアップ(Mashup)」というキーワード。マッシュアップとは、公開されているWebサービスや、データソースの組み合わせにより、独自のコンテンツ、サービスを生み出す手法です。たとえば、Google Mapsと独自の求人情報を組み合わせ、地図上に求人情報をマッピングする-マッシュアップという手法を利用して、サービスプロバイダ自身が新しいビジネスモデルを展開していくのです。

Nec_0119_1 その後のパネル・ディスカッションでは、このブログでもご活躍の五内川さんが司会を担当し、ドリコム株式会社の内藤裕紀社長、アルファ・ブロガーとして知られる橋本大也氏、株式会社シリウステクノロジーズ(東大発ベンチャー)の宮澤弦社長らを交えて「日本の大学はGoogleを生み出せるか」というタイトルで議論しました。

いろんなお話が出て、とてもおもしろかったのですが、とりわけ印象に残ったのは、ビジネスのアイデアが出るのはどんなときか?という話題のとき。
「会議で話し合っているときより、ランチを食べて何気ない会話の中からおもしろいアイデアが出た」「何かをやりたいんだけどお金がないという状態になったとき、それを解決するためにいろいろ考えてアイデアを出す。結果的にそれが新しい技術につながる
「まじめに考えすぎるより、遊びの要素がたくさんあって、本人たちも楽しむ環境がアイデアを生む」などなど。

いろいろな意見が出ましたが、「ベンチャー成功の秘訣はいい人材が集まっていること」というのは一致していました。ベンチャーに限らず、これはどの企業でもいえることでしょうね。

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