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2006年10月19日 (木)

ものづくりの思想

おとといぐらいから、当ブログ(ココログ)は通常メンテナンスとダウンで、復旧に時間がかかり、なかなか更新できなかった。

という話をIT系の方にしたところ、「ココログはまだましですよ。加入者がより多い某ブログサイトは、もっと頻繁に落ちます」といわれてしまった。

以下の話ではないが、Webサービスも、まだ基本品質がなかなか追いつかないというところか。

もっとも無料サービスが多い(広告をはってはいるけれども)から、文句を言えないという意見もあるのだが。

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さて、先週の金曜日に、経済学研究科・ものづくり経営研究センターの藤本隆宏先生の講演を聴いた。

リーン生産方式(代表例がトヨタ生産方式)の研究で、国際的にも大変著名な方である。

講演は、東京大学産学連携協議会が主催した第7回科学技術交流フォーラム「価値を共創するサービスモデリング」で行われた。

お話の中身は、日本の生産現場で培われた手法を、いかに異分野に応用していくか、というところにあった。

日本の製造業は、現場でムリ・ムダ・ムラを取り除き、設計情報をスムーズに伝達する組織を作り上げた。

特に米国が得意とするモジュール型ではなく、すりあわせ型の製品においては、この日本の方式が威力を発揮している。

その手法は、小売業でも、飲食業でも、建設業でも応用可能である。

 製造業は設計情報を製品という媒体に転写し、サービス業では見えないもの(顧客に対してダイレクトに)に転写するという違いはあるが、「仮説を立てて流れを作る」という一点においては、共通するところが多いのだという。

例えば、イトーヨーカ堂。

本社の指示に従うだけではなく、現場が自発的に情報を整理して工夫をこらす仕組みを小売業に応用している。

現場のパートの人たちに売り場変更の権限を持たせ、暑ければアイスクリーム、運動会があればおにぎり、と次々売り場の目玉商品を変更している。

イトーヨーカ堂の例に限らず、今後は、工場生産現場の経験をもつ団塊世代を、別な産業の指導・育成の場に展開すべく、努力されているとのこと。

ともすると、日本のものづくり力の低下やサービス産業の生産性の低さ(IT産業ですら、そうだ)が嘆かれる昨今、日本が作り上げたリーン生産の思想は、さらに今日的な意義を増していくように感じられたのだった。

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